株式投資の基本の基本をしっかり知り、自分が何に投資をしていて、どういう根拠で投資をしているのかを理解することで、値動きに一喜一憂することなく投資ができるようになります。
株式投資とは
株式とは
会社が必要な大きなお金を集めるために、投資家に発行しているもの
会社が事業を成長させるためには、莫大な資金が必要になります。
事業へかかる費用、事務所費、従業員の給与などです。
そこで、上場企業(一般の投資家に株を売買できるようにしている会社)の資金調達方法は主に
「銀行からの借入」と「株の発行」投資家に株を買ってもらうことで、資金を調達しています。
株式投資とは
利益を期待して、株を購入することを「株式投資」という
株を買う=株式投資する
※上場企業から直接株を売買できるわけではなく、証券会社を通じて売買を注文し、実際の売買は証券取引所で行われています。
株はどこで買える?
株は、証券会社に注文を出して売買します。
※実際の株の売買を行っているのは証券取引所(東証など)です。
「ネット証券会社」では、PCやスマートフォンなどの端末を使い、株取引ができます。
初心者の方は大手ネット証券会社「楽天証券」「SBI証券」がおすすめです。
株価の決まり方
株価とは、株の値段のことです。
買いたい人の価格と売りたい人の価格が重なった時、株価が決まります。
注文が成立すること(売買が出来たこと)を約定(やくじょう)といいます。
株価は上げ下げする
yahoo オークションをイメージしてください。
買いたい人が多いと株価は上がります。
逆に、売りたいひとが多いと株価は下がります。
※証券取引所(東証など)が開いているあいだ、常に株価は上下しています。
値上がりする場合はイメージしやいですが、値下がりするときもあります。
1、自分が3万円で株を購入したとします。
2、1週間後、その銘柄の株を2万円で売りたい人と2万円で買いたい人が現れた場合、株価は2万円になります。
3、3万円で買った株が、2万円の評価になったということです。
※株式投資では、買った値段よりマイナスになることがあります。(元本保証がない)
株は売却するまでの未確定の
「利益」を含み益、「損失」を含み損といいます。
買いたい人、売りたい人に影響を与える要因
企業業績や配当の増減など各企業の要因もありますが、大きく株価の上げ下げに影響するのは「世の中の景気」になります。
世の中の景気が良くなれば、各企業業績も良くなるという考えからです。
株式投資で利益の出し方
株式投資で利益を出す方法には「値上がり益」「配当」があります。
値上がり益
株を買ったときよりも、高い値段で持っている株を売れば利益がでます。
その利益のことを値上がり益といいます。キャピタルゲインともいいます。
※買ったときよりも値段が下がって売れば、損失となります。
配当益
企業が利益を上げた場合、利益の一部を保有株数に応じて受け取ることができます。
※インカムゲインともいいます
利回りについて知る
利回りは投資資金に対して利益の割合のこと
100万投資をして、5万の利益が出た場合
5万÷100万=5%(0.05)です。
この場合、利率5%や利回り5%などといいます。
目安になる利回り
一般的に目安として、全世界の株式の利率は「年利5~7%」が平均といわれています。(1年間の利回りが5~7%のということ)
利回りの高い投資商品には注意
世界の株式の年間の利回りが5~7%の中、こんな言葉には要注意です!!
- 元本保証
- 確実に儲かる
- 年利50%
- ローリスクハイリターン
ポンジスキーム(詐欺手法のこと)の手口
- 高配当をうたい、出資者をつのる
- 高い配当を出す(最初は良い思いをさせてもらえる)
- 配当金が高い(最初はきちんと配当が出る)ので、出資額が増えたり、出資者が増える
- 出資額が大きくなったタイミングで音信不通、、、
複利の力を知る
「複利は人類による最大の発明だ」とアインシュタインも述べたほど、複利には大きな効果があります。
「複利」とは、
運用で得た利益を元本にプラスして再び投資することです。
これにより、利益が利益を生み、利益が雪だるま式に増えていく効果が生まれます。
全世界の株式の利率は平均5%~7%です。
※平均なので、20年持っていれば、30%マイナスになる年や、30%プラスになる年もあり、平均して5%~7%ということです。
毎月3万円20年積立、年利5%を想定。出た利益はそのまま運用。
投資した元本は720万に対して、想定積立金額は1230万となりました。
コストについて知る
株式投資ではさまざまなコストがかかります。
詳細 | |
売買時の手数料 | 買うとき、売るとき両方に証券会社に払う手数料がかかります。 |
運用時の費用 |
|
売却時の利益や 配当 にかかる税金 |
利益の20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかります。 配当にも同じように税金がかかります。 |
利益が出たときの税金について知る
利益の20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかります。
例えば、5万円で買った株を10万円で売れば、5万円の利益がでます。
税金計算
5万(利益)×20.315%(税率)=10,157円(税金)
源泉徴収か確定申告で納税
源泉徴収は給料で税金分が差し引かれて口座に入る仕組みと同じで、証券会社が税金分をマイナスにして口座に振り込んでくれます。
源泉徴収をしてくれる口座のことを「特定口座」といいます。
※投資で出た利益が年間20万円以下なら確定申告は必要ない
損失が出たら繰り越せる
「損益通算」といって、3年間確定申告をすることによって、その損を繰り越せます。
例えば、
1. 10万円マイナスが出てしまったとします。
2. 確定申告でマイナスを申告します。
3. 翌年10万円プラスがでました。「特定口座」の場合、約2万円の税金が引かれますが、それを確定申告することで、
4. 前年に申告したマイナスと相殺されて、2万円の還付を受けることができます。
※確定申告をすることが必須になります。
※NISA口座の場合は損益通算ができません。
NISA口座
株投資から出た利益に通常かかる20.315%(税率)の税金がかからない口座(投資できる年間上限額があります。)をNISA口座といいます。
2024年から新NISAとして上限額等変更があります。
詳しくはこちらの記事で説明しています。
リスクを知る※重要
皆さんがよく知っている、株価が暴落する○○ショックといえば、最近では「コロナショック」がありました。株価の下落率は31%でした。
100万円投資していたら、投資額は69万円までになったということです。
株は投資した元本が保証されない資産(リスク資産という)となるため、常に株価のおおきな上げ下げのリスクがあります。
リスクを減らす方法は「分散」が基本となります。
リスクを減らす方法
リスクを減らす方法は「分散」が基本的となります。
- 時間をかけて分散
- 投資対象を分散
- 買いタイミングを分散
リスクを減らす方法についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
まとめ
株式投資の基本の基本をしっかり知り、自分が何に投資をしていて、どういう根拠で投資をしているのかを理解することで、値動きに一喜一憂することなく投資ができるようになります。
具体的に「何」に「いつ」投資すればいいのかについて説明しています。
長期投資:平均5~7%の利回り得る(初心者の方向け)
初心者の方はまず、リスクを分散して投資する(初心者の方向け)
時間をかけて、銘柄を分散して、買うタイミングも分散するということは、利益は大きくは狙えないが「平均」はとれるということになります。
世界株式の利回りの平均は5~7%です。その利回りを狙いにいく方法になります。
長期投資プラスアルファの投資方法(慣れてきた方向け)
少し慣れてきたの方に合わせて説明しています。
基本の投資方法は、20年後に向けての投資のため、目先では投資の醍醐味である利益を体感できないデメリットがあります。
一部の資金を使ってプラスアルファを追加することもおすすめです。
何をいつ買えばいいの?(慣れてきた方向け)