アメリカの過去40年の株価推移です。(S&P500指数(アメリカ大企業500社の株価に連動している指数))
引用:Google Finance
過去40年のアメリカの株価は経済成長に比例して、上昇してきました。
それはなぜなのか?これからも上昇するのか?
アメリカ株がおすすめな3つの理由を説明していきます。
人口増加+人口ピラミッドが理想的
人口が増え続けることは個人消費が増加し、企業収益、税収、経済成長につながります。
アメリカという国単位でみると、人口増加と経済成長が関係していることがイメージしにくいと思いますが、
日本の地方の人口が減っていく町を想像してみてください。
人口が減っていくと同時に、お年寄りが増えていく町は、消費も減りどんどん衰退していってしまいますが、
町おこしで若い人を受け入れて活性化を図っている町は、消費が増え、その町の税収も増え、町が活性化していきます。
人口が増えること、そして若い人達が「生産」し経済を支え、「消費する」ということは経済成長には欠かせない要素になります。
上のチャートは、アメリカと日本の2100年までの人口推移予想です。
先進国では一般的に日本のように、少子高齢化に向かう傾向があります。
アメリカは先進国でありながら積極的に移民を受け入れてきたため、若い人口が増えて出生率も増え続けており、経済成長に必要とされる生産年齢人口(15歳以上65歳未満)は2040年まで増加が予測されます。
人口が多ければよいわけではなく、経済成長に必要とされる生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の層が厚いことが不可欠です。
生産年齢というのは、労働をして生産するというのもそうですが、消費も同じです。
マンションや家など大きな買い物をするのは30代~40代です。消費をする年齢層が厚くなることはとても大事です。
アメリカの人口ピラミッドは経済成長に必要とされる年齢人口が30年後も大きく理想的な形です。
一方で日本はこのままの政策のままでは、人口ピラミッドは、少子高齢者が顕著になり、経済成長に必要とされる生産年齢人口(15歳以上65歳未満)が減り、高齢者の方を支えるかたちが予想されます。
国を上げて株価を重視
日本にいると、投資をしている人は最近でこそ増えてきた印象がありますが、まだまだ預貯金をしている人が多いと思います。
日本とアメリカの資産の割合を比較してみると、日本人は全体の約半数が貯金ですが、アメリカ人は証券が約半数を占めています。
アメリカは「自分の身は自分で守る」という考えが一般的で、自分で投資をして将来に備えています。
アメリカでは、「株主還元策」を重視した経営方針をとっている企業が多く、配当だけでなく自社株買い(基本的に株価の上昇要因)を積極的におこないます。
自社株買い
企業が自ら発行した株式を、自らの資金で買い戻すこと
国民のほとんどが証券を持っているため、株価が国民の生活に直結するため、政治家や企業の株価への意識も日本とは大きくことなります。
イノベーションが生まれやすい
経済成長には技術革新、つまりイノベーションが必要です。
現在はIT技術のイノベーションで、アメリカのGAFAMが世界の株式の時価総額の上位にいますが、
GAFAM(読み方:ガーファム)
アメリカのIT大企業 Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft の頭文字を取ったもの
日本もかつては自動車産業、家電製品等のイノベーションで世界をリードしていたときがありました。新たな技術の出現により、その国の経済は成長し続けます。
アメリカには世界中から優秀な人材や高額所得者が世界中から集まりやすい環境があります。
規制のかけ方
社会に悪影響を及ぼしそうなところはきちんと規制をかけながらも、
イノベーションのために必要な部分については、規制を緩めて自由できるような仕組みになっている。
教育
米国にはスタンフォード大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)など、世界的に名高い大学がたくさんあります。
政治や経済の分野でトップを目指す優秀な学生が、米国に集まっています。
アメリカの永住権
アメリカの永住権を得られるのは、
・米国籍の家族がいる人
・有名人や才能のある人など、世界的に認められている人
・アメリカに100万ドル以上投資できる人
などといった条件があり、優秀な人材や高額所得者が世界中から集まりやすい環境があります。
まとめ
アメリカ株がおすすめな3つの理由
- 今後も経済成長に必要とされる生産年齢人口(15歳以上65歳未満)は2040年まで増加が予測
- 国をあげて株価重視
- 経済成長に必要なイノベーションが生まれやすい環境
何を買えばいいの?
アメリカは今後も着実に経済成長とともに、株価上昇も予想されます。
プロが「S&P500」の500銘柄を詰め合わせてくれた「投資信託」に投資をすれば、米国大企業500社へ手間なく分散投資ができます。
いつ買えばいいの?
アメリカは今後も着実に経済成長とともに、株価上昇も予想されます。
株価というのは、「株価は景気の先行きを映す鏡」景気の半年くらい前を反映するといわれています。
景気には周期があり、「回復」「好況」「後退」「不況」を繰り返し、景気の山と谷を作って循環します。
ということは?!!景気の周期を理解、予想することで、株を買っていくタイミングの材料の1つになるのです。