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【投資初心者】米企業全体か米大企業500社か VTI VS VOO

米株の指数連動ETF VTI VO
結局どっちがいいの?めちゃくちゃ、よく頂く質問です。

この2つのETFが連動している、指数の違いを簡単にいうと、VTIは米国企業まるっと網羅、VOOは米国大企業500社という感じです。

こちらの違いを深堀していってみます。

この記事を読むと、この2つの指数連動ETFについてだけでなく、他の指数連動ETFについても検討しなくてはいけないポイントが理解できるようになるので、腹落ちして投資ができるようになると思います。

ETFがまず分からないという方は、まずこちらの記事から読んでみてください。

【投資初心者】手間なく分散投資ができる!投資信託とは? 投資初心者の投資で利益を出すには、「長期投資」+「分散投資」が基本になります。 個別株(アップル、マイクロソフトなど)を、...

指数連動ETF 確認するべきポイント

指数連動ETF 確認するべきポイントは以下です。こちらポイントを VTI VOO で深堀していってみます。

  1. 何の指数に連動しているのか
  2. その指数の特徴や構成銘柄の選定方法
  3. コスト(手数料)主に信託報酬
  4. 純資産総額

VTI VOO 連動指数は何?

連動している指数の違いを簡単にいうと、VTIは米国企業まるっと網羅指数に連動、VOOは米国大企業500社の指数に連動しています。

VTI VOO
CRSP USトータル・マーケット・インデックス(米国企業まるっと網羅の指数)

  • 米国株式市場の大型株から小型株までを網羅
  • 投資可能銘柄のほぼ100%となる約4,000銘柄で構成
  • 時価総額加重平均型の株価指数
S&P500(米国大企業500社の指数)

  • 米国の取引所(ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等)に上場する米国企業
  • 米国の大企業約500銘柄で構成
  • 約500銘柄を時価総額で加重平均
【投資初心者】米国大企業500社へ分散投資 S&P500 https://mamademodekiru.com/2023/02/13/01-16/ アップル?マイクロソフト?個別株...

VTIとVOOの最大の違いは投資対象に中小型株を含むかどうかです。

VTI VS VOO 採用銘柄比較

時価総額加重平均型を使用している指数なので、上位銘柄は同じになります。
VTIは中型、小型株まで含むため、その分全体から見た構成割合率が少なくなります。

時価総額で加重平均とは?
時価総額が大きいものの比重が大きいという意味です。2022年12月現在でアメリカの企業で一番時価総額が大きいのはアップルです。
構成比率はアップルが一番大きいということです。

上位10銘柄 VTI 構成割合 VOO 構成割合
アップル AAPL 5.59% 6.5%
マイクロソフト MSFT 4.71% 5.53%
アマゾン・ドット・コム AMZN 2.07% 2.49%
アルファベット GOOGL 1.5% 1.76%
バークシャー・ハサウェイ BRK/B 1.33% 1.67%
アルファベット GOOG 1.32% 1.58%
テスラ TSLA 1.28% 1.51%
ユナイテッドヘルス・グループ UNH 1.27% 1.49%
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) JNJ 1.16% 1.36%
エクソンモービル XOM 1.15% 1.35%

(2022年12月末現在)

VTI VS VOO 過去のパフォーマンス(値動き)比較

過去のパフォーマンスでは大差ないことが分かります。

2013年 – 2023年 VTI VS VOO 過去のパフォーマンス

VTI VS VOO 手数料比較

長期運用でポイントになる信託報酬と純資産総額で比較します。

  • 信託報酬はずっと年間にかかるコストです。0.2%以下を探すようにしましょう。
  • 純資産総額は少ないと繰り上げ償還されてしまう可能性があるため、100億以上あれば、運用の継続は安心と言われている。

ここでも大差ないことが分かります。

運用管理費用(信託報酬) 純資産総額 (十億 USD)
VTI(バンガード社) 0.03% 262.720
VOO(バンガード社) 0.03% 266.706

まとめ

  • VTIは米国企業まるっと網羅、VOOは米国大企業500社
  • 最大の違いは投資対象に中小型株を含むかどうか
  • 過去30年の値動きは誤差の範囲
  • コストも同じ

ほとんど大差ないことがわかりました。しいてどちらかに決めるとすれば、米国株式全体の中小型株まで投資対象として、さらに分散投資をしたい方にはVTIがおすすめです。

何度も書いていることですが、投資では、上に振れることだけでなく、時にびっくりするような未曽有の事態に伴って、株価が下振れすることもあります。
その時に、自分がどんなものに投資しているのかを、理解していること、判断できることが最も大事です。

腹落ち出来るまで、読み直してみてくださいね。